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S&P500が弱気に見える今、どう考えるべきか(2025年4月)
トランプ関税ショックで揺れたS&P500。弱気相場でどう動くべきかを検討した前回の記事です。
2025年4月、私は「S&P500が弱気に見える今、どう考えるべきか」という記事を投稿しました。
当時は、トランプ前大統領による「関税再導入」発言が市場を直撃し、S&P500は大きく下落。多くの投資家が不安に包まれていました。
ところが——
■ 6月、S&P500は5%超の上昇で反発
6月のS&P500は月間で約5.4%上昇し、一時的に史上最高値(5,550超)を更新しました。
この上昇の原動力となったのは、主要テック株を中心とする「マグニフィセント・セブン」の好調なパフォーマンスです。
以下は主な銘柄とその値動き・背景です。
企業名 | 6月の株価上昇率 | 背景・材料 |
---|---|---|
NVIDIA | +12〜15% | AIサーバー向けGPUの需要継続。GTCカンファレンスの余韻と、株式分割による需給改善への期待。 |
Apple | +8%前後 | WWDCでのAI機能「Apple Intelligence」発表が材料視され、AI関連銘柄としての地位が強化。 |
Microsoft | +6%前後 | 生成AIとクラウドAzureの成長期待。OpenAIとの連携強化報道も。 |
Amazon | +9%前後 | AWS部門の成長と広告事業の好調。景気鈍化懸念後退により消費回復期待。 |
Tesla | +5〜7% | 中国での値下げ+FSD(完全自動運転)の北米進展が支援材料。全体市況の回復にも乗る形。 |
Meta | +10%以上 | 広告事業が堅調。ThreadsやWhatsAppの収益化期待。VR/AI投資への評価も。 |
Alphabet(Google) | +5%前後 | 検索+YouTube広告回復。Gemini AIの普及加速がポジティブ視。 |
特にNVIDIAはS&P500構成銘柄の中で突出しており、指数全体に与える影響が非常に大きくなっています(時価総額の比重が高いため)。
このように、6月は「AIテーマの再燃」と「インフレ鈍化 → 金融政策緩和期待」が重なり、主力銘柄がそろって上昇。それがS&P500全体を大きく押し上げた格好です。
■ インデックス積立は、やはり強かった
4月記事でお伝えした通り、「悲観の中でも積み立てを止めない」という姿勢こそが、長期的な資産形成には有利です。
実際、4月に購入していた投資家は、たった2ヶ月で含み益になっているケースも珍しくありません。
積立投資は「安く買うチャンス」を自動的に拾う戦略。今回のような下落局面こそ、時間を味方につける力が発揮されます。
■ 「ニュースに動じず」が結局は正解
- 市場は予想できないが、「長期では成長する」という統計的事実は揺らがない
- 一時的な下落は買い場にもなる
- 結局、継続こそが最大のリターンを生む
結論:4月の自分に伝えたいこと
今が苦しくても、積立はやめるな。
未来の自分が、きっとその判断に感謝する。
4月に感じた不安は無駄ではありませんでした。
その不安を乗り越えて投資を続けた人が、6月に報われたのです。
市場はまた波があります。ですが、それに一喜一憂せず、積み立て投資を続ける強さこそが、私たちにとって最大の武器であることを再確認できましたね。
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