【アンサー記事】トランプ関税ショックを超えて…S&P500は史上最高値へ

2025/07/06

S&P500 投資信託

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この記事を書いた人:Toto

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記事から2ヶ月経過したので振り返りも兼ねて記事を書いてみます! ではどうぞ!

現在状況について


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S&P500が弱気に見える今、どう考えるべきか(2025年4月)
トランプ関税ショックで揺れたS&P500。弱気相場でどう動くべきかを検討した前回の記事です。

2025年4月、私は「S&P500が弱気に見える今、どう考えるべきか」という記事を投稿しました。

当時は、トランプ前大統領による「関税再導入」発言が市場を直撃し、S&P500は大きく下落。多くの投資家が不安に包まれていました。

ところが——

■ 6月、S&P500は5%超の上昇で反発

6月のS&P500は月間で約5.4%上昇し、一時的に史上最高値(5,550超)を更新しました。
この上昇の原動力となったのは、主要テック株を中心とする「マグニフィセント・セブン」の好調なパフォーマンスです。

以下は主な銘柄とその値動き・背景です。

企業名 6月の株価上昇率 背景・材料
NVIDIA +12〜15% AIサーバー向けGPUの需要継続。GTCカンファレンスの余韻と、株式分割による需給改善への期待。
Apple +8%前後 WWDCでのAI機能「Apple Intelligence」発表が材料視され、AI関連銘柄としての地位が強化。
Microsoft +6%前後 生成AIとクラウドAzureの成長期待。OpenAIとの連携強化報道も。
Amazon +9%前後 AWS部門の成長と広告事業の好調。景気鈍化懸念後退により消費回復期待。
Tesla +5〜7% 中国での値下げ+FSD(完全自動運転)の北米進展が支援材料。全体市況の回復にも乗る形。
Meta +10%以上 広告事業が堅調。ThreadsやWhatsAppの収益化期待。VR/AI投資への評価も。
Alphabet(Google) +5%前後 検索+YouTube広告回復。Gemini AIの普及加速がポジティブ視。

特にNVIDIAはS&P500構成銘柄の中で突出しており、指数全体に与える影響が非常に大きくなっています(時価総額の比重が高いため)。

このように、6月は「AIテーマの再燃」「インフレ鈍化 → 金融政策緩和期待」が重なり、主力銘柄がそろって上昇。それがS&P500全体を大きく押し上げた格好です。

■ インデックス積立は、やはり強かった

4月記事でお伝えした通り、「悲観の中でも積み立てを止めない」という姿勢こそが、長期的な資産形成には有利です。

実際、4月に購入していた投資家は、たった2ヶ月で含み益になっているケースも珍しくありません。

積立投資は「安く買うチャンス」を自動的に拾う戦略。今回のような下落局面こそ、時間を味方につける力が発揮されます。

■ 「ニュースに動じず」が結局は正解

  • 市場は予想できないが、「長期では成長する」という統計的事実は揺らがない
  • 一時的な下落は買い場にもなる
  • 結局、継続こそが最大のリターンを生む

結論:4月の自分に伝えたいこと

今が苦しくても、積立はやめるな。
未来の自分が、きっとその判断に感謝する。

4月に感じた不安は無駄ではありませんでした。
その不安を乗り越えて投資を続けた人が、6月に報われたのです。

市場はまた波があります。ですが、それに一喜一憂せず、積み立て投資を続ける強さこそが、私たちにとって最大の武器であることを再確認できましたね。